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これギネスかも⁉︎ 150人で山五十川歌舞伎

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昨日は札幌市立西陵中学校の三年生150人が温海地域にいらして、農林業体験を鈴、暮坪、早田、山五十川、関川、あつみ温泉の各地で農林業体験を地域の人達と一緒に実施しました。

体験はカラ竹や孟宗竹の竹林整備、早田うりや枝豆の定植、杉の枝打ち、しな織、棚田の隅植えなど温海地域ならではのものばかり。
地域の人達と触れ合いながら、東北地方の自然や文化を学びました。

そして、夜のレクレーションで行われたのはなんと、150人全員参加の山五十川歌舞伎体験。
なんでも、古典芸能が少ない北海道では、農村歌舞伎がとっても貴重なんだとか。
体験は事前に生徒達が考案したオリジナルの隈取を、班の代表者に施しました。
どの班もユニークな隈取。
みるみる変身するクラスメートの顔を見ながら、生徒達は終始、笑顔に包まれていました。

その後は山五十川古典芸能保存会の現役役者による見え切りのレクチャー。
150人全員で行う見え切りは、まさに圧巻そのもので、大迫力でした。
その際、先生がフルメイク、フル衣装で登場するサプライズもあり、会場のムードは最高潮に。
体験の最後に布を顔に押し当てて作る押隈を作成し、旅の思い出もしっかり残しました。

終わりの会の際、私達にもサプライズがありました。
それは、生徒達から歌のプレゼント。
私達のためだけに、彼らは心を込めて歌ってくれました。
その姿を見て古典芸能保存会の方々も感動に目頭を熱くしてました。

札幌からきた生徒達には、温海での農林業体験や山五十川歌舞伎体験を通して、地域の魅力を知ってもらうことができたと思います。
ここ温海地域は大きなポテンシャルを秘めています。
先人達が繋いできた自然や生業、文化には他にはない魅力に溢れており、現代においてそれは価値そのものです。

現在、温海地域の中学生の数はくしくも、今回いらした生徒と同じ約150人。
ここ30年で4分の1近くまで減少し、地域から子どもの声は少なくなりました。
しかし、こうして彼らが温海に訪れることで、地域は賑わいます。
そして、そのエネルギーは地域に活力を与えます。

私達は現状に悲観することなく、出来ることを一つずつ、地域との絆を大切にしながら、これからも挑戦していきたいと思います。

次世代のために。