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発見の傍らにある再発見

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“先週5/17-18の二日間に渡る、宮城教育大学附属中学校の総合学習(教育旅行)の受入れが無事に終了しました。

この学習に際して、生徒達は事前学習を入念に行い、地域のことや職業のことを本やインターネットで調査し、そこから浮き出た疑問を事前に受入れ先へ伝えていました。

受入れ先に送られたきたA4封筒の郵送物。そこには、丁寧にしたためた縦書きの手紙としっかりと調べ、まとめられた資料が入っていました。
それを見れば、他地域の見知らぬ仕事をしている、人生の先輩から生き方を学び、それを自分の生き方に繋げるという生徒一人一人の本気が伝わってきました。
そして、当日も与えられた仕事に真摯に望む生徒達。
そこには初めてのことに戸惑いながらも、必死で学ぼうとする姿勢がありました。

ところで、温海・三瀬・山北(新潟県)地域の33箇所にお願いした受入れ先の方々は、生徒達から大きな刺激をもらいました。
私の目には、体験を通して、受入れ先の方々が生徒達に仕事を教えながらも、その仕事を何のために行っているかを自ら再確認しているように映りました。
また、生徒達から出される質問は自分への再評価にもなったようです。
例えば、楯山荘の会長は「この仕事を30年も地域のためにやっていることを尊敬します。」と生徒から言われ、多少困惑しながらも照れ笑いを浮かべていました。

もしかしたら、生徒達が発見したことよりも、私達が再発見したことのほうが多かったのではないでしょうか。

受入れには準備に時間を要し、負担にもなります。
しかしながら、今回協力してくた受入れ先の方々は地域の未来のために協力を惜しみませんでした。
負担をかけずに実施したいと思い、事務局でも試行錯誤をしサポートをさせてもらいましたが、そこには限界があります。どうしても受入れ先の時間や労力を必要とする場面があります。

しかし、今回の受入れを通じ、地域の未来を考えている人たちにとって、地域に必要な負担は負担ではないのだと感じました。
とはいえ、そこに甘えず、そう思っていただくためにも私達がしっかりと理念を持ち、それを伝え、態度で示す必要があります。

負けを担うのではなく将来勝つために投資する。

人口7,500人、高齢化率44%の温海地域。
事実を整理し、本質を見極め、何をすればよくなるかを常に問い、この雰囲気を継続して醸成していきたいと思います。”