おすすめ農泊コース3:神奈川県相模原市藤野地域&沖縄県宮古島市伊良部島
「農泊を通して、日本の伝統的な暮らしや地方の魅力、そして刺激的なアクティビティを体験してほしい!」そんな思いから、3回にわたり1泊2日の農泊モデルコースを紹介します。最終回である今回お届けするのは、神奈川県相模原市の藤野里山と沖縄県宮古島市伊良部島の全2行程です。
東京からわずか1時間程度。気軽に楽しめる神奈川県相模原市の藤野地域
https://nohaku.net/council/council-882/
※11〜2月まではグランピングはお休みしています。
東京からわずか1時間程度の身近な里山である神奈川県相模原市、藤野。相模湖も近くにあるため、湖と森の両方を手軽に楽しめるのが大きな魅力です。近年のアーティストや職人の移住の増加にともない、新しいムーブメントが生まれ続け、現在では年間20万人以上の観光客が訪れる人気エリアとなっています。
1日目:アートヴィレッジで感性を磨き、里山でのんびり宿泊
ふじのアートヴィレッジ
神奈川県相模原市緑区牧野5570
http://www.fujino-artvillage.com/
「ふじのアートヴィレッジ」は、森と湖に囲まれた自然豊かな里山の中にあり、周辺に住む作家さん達の集まる9つのギャラリーがあります。
作品を見るだけでなく、作家さん達とのコミュニケーションや、制作体験・実演などを楽しむことができるのも特徴。また他ではなかなか出会うことのない、陶芸家が生地をこねて焼く、こだわりの絶品ピザはぜひ味わってみたいところ。
藤野倶楽部
神奈川県相模原市緑区牧野4611-1
http://fujinoclub.co.jp/tennis
藤野に来たら宿泊は「藤野倶楽部」がおすすめ。季節によってはおしゃれなテントやゲルを利用したグランピングもできますが、通年で利用できるのが「無形の家」と呼ばれる古民家。
農園の横というロケーションも抜群で、1階には囲炉裏と薪ストーブがあり、日本の昔の田舎の雰囲気を感じられる、あたたかな空間で過ごすことができます。
2日目:季節ごとに用意された多彩なイベントで、里山を知る!
さとりっぷ
https://fujino.satrip.jp/
藤野の里山自然体験情報を掲載している「さとりっぷ・藤野」(https://fujino.satrip.jp/)では、季節にあわせ毎回異なる体験型農泊イベントが日々更新されています。
四季折々の、その時期にぴったりなイベントを、また何回行っても異なる体験ができるのは、東京から気軽に行ける田舎ならではの、大きな魅力ですね。
例えば3月に毛刈りした地元産の羊毛を使っての糸紡ぎ体験を通じて、日常では当たり前のように私たちの身の回りにある糸や洋服が、どのような成り立ちで作られているのかを感じてみたり。
8月には地元アーティストの方が先生となった、自然を使ったアート体験のワークショップを受けたり、ちょっと早起きして朝採れ野菜の収穫をしてみたり、農業法人レストラン「藤野倶楽部」で農家さんの指導によるこんにゃく作りや味噌作りをしてみたりと、季節に応じてさまざまな体験を楽しむことができます。
ぜひ「さとりっぷ・藤野」(https://fujino.satrip.jp/)をチェックしてみましょう。
美しい海での漁業や島の暮らしを体験!沖縄県宮古島市伊良部島
伊良部島は宮古島の北西約5kmに位置する隆起サンゴの島です。かつては宮古郡伊良部町でしたが、2005年10月1日に平良市・城辺町・上野村・下地町と合併して宮古島市となりました。8つの宮古諸島の中では宮古島に次ぐ大きな島となっています。2015年1月に伊良部大橋が開通して以来、宮古島からも車で気軽に訪れることができるようになり、より身近になりました。ダイナミックな地形のポイントが多数存在することから、ダイビングスポットとしても有名です。
1日目:宮古諸島随一の漁港でなりきり漁師体験
佐良浜集落
佐良浜港は宮古随一の漁港であり、とくにカツオ漁が盛んに行われています。佐良浜漁港から続く斜面には、コンクリート造の古い民家が密集。まるで外国の漁師町かのような風景は圧巻です。
カツオの魚さばき体験
さすがに一本釣りを体験するのは難しいですが、佐良浜港で水揚げされた直後のカツオやマグロを漁師さんの指導のもとで捌く「魚さばき体験」がおすすめ!
漁師になりきって捌いた魚は、鮮度抜群のお刺身でいただきましょう!
おとなりの漁協直営店「おーばんまい食堂」名物のてんぷらや季節の一品を添えれば島のご馳走の出来上がりです。
café&yado COMO
沖縄県宮古島市伊良部字伊良部758-7
TEL:0980-78-4980
そして宿泊は「café&yado COMO」へ。ここの魅力はなんといってもロケーション。
海のすぐ近くにあり、対岸の宮古島、来間島、池間島を見渡せる贅沢な体験ができてしまいます。3部屋だけの小さな宿ですので、ゆっくりと過ごせるのもまたうれしいところです。
最高のオーシャンビューとともに、ゆったりと過ぎていく時間。夕日も、海面に映る月明かりも。そんな非日常のような滞在を気軽にできる場所は、ここを置いてありません。
またカフェが併設されているのもこの宿の特徴。「食を通じて島の魅力を伝えたい」という思いが感じられる地元の新鮮食材を使った料理の数々を、最高の景色とともにいただきましょう。
2日目:島民の暮らし体験〜沖縄の古民家で、絶品沖縄そば!
「美味しいお魚もいいけど、のんびりと島の時間を過ごしたい」。それならば「ずぅずぅぱるんかい」はいかがでしょうか? 伊良部の方言で「さぁ、畑に行こう!」という意味のこの体験プログラムは、地元のお母さんたちとまち歩き~野草摘み~郷土料理体験ができるという、のんびりした内容です。
島のガイドさんと一緒に野草を摘みながらまち歩きを楽しみ、集落の中を散策。まちの歴史を教えてもらいながら歩けば、伊良部の今昔が身近に感じられるようになってきます。
まち歩きを楽しんだ後は、ガイドさんのお宅の台所で、摘んできた薬草でハーブティをいれて、ひと休み。ハイビスカスの天ぷらなどの郷土料理もいただけば、気分はもう島民です。
そして沖縄に来たらやっぱり食べたいのが、沖縄そば!
伊良部島で沖縄そばを味わうなら「伊良部そば かめ」はいかがでしょうか。伊良部島近海でとれたカツオの「なまり節」を使ったかめそばや、 三枚肉・ソーキ・手作りゆし豆腐をふんだんに使った「ゆし豆腐そば」が人気です。
伊良部そば かめ
沖縄県宮古島市 伊良部長浜251
TEL:0980-78-5477
営業時間:11:00~16:00(LO15:45)、18:00〜21:00(LO20:45)
おばあちゃんの家に遊びに行ったような、のんびりした気持ちで麺をすすれば、気分はもう夏休みです。
以上、神奈川県相模原市藤野地域と沖縄県宮古市伊良部島のおすすめ農泊体験や魅力的な食事の数々をご紹介しました。
美しい里山と、沖縄の美しい海。どちらに行っても、日本にはこんなに豊かな自然があるのだと感じさせられることでしょう。農泊を通してこれまで知らなかった日本の楽しさ・美しさ・美味しさを存分に体験してみましょう。
神奈川県相模原市藤野地域 問い合わせ先:藤野里山交流協議会(https://fujino.in)
沖縄県宮古市伊良部島 問い合わせ先:伊良部島食と暮らし事業協議会(http://www.miyako-guide.net)